菅野草苑さんのブログ 2013/6/2

太宰治記念館 斜陽館

[日常] 投稿日時:2013/06/02(日) 19:22

青森県金木町にある斜陽館。国指定重要文化財。
太宰治の生まれた家である。
戦後津島家が手放し、昭和25年旅館「斜陽館」となった。平成8年旧金木町が
買い取って、現在「太宰治記念館」になっている。

この建物は太宰が生まれる2年前、明治40年に落成。
金融業らしく、入ると直ぐに金融執務室が有り、頑丈な造りになっている。
奥に深く広い土間が続き、その天井も落ち着いた赤い漆塗りになっていてピカピカ
光っている。
一階は畳敷きの広い部屋が続き、何人もの使用人が働いていたことが想像できる。
二階には手すり付の見事な檜づくりの踊り場のある階段を上がる。二階の洋間、
和室も素晴らしい。
欄間、襖、廊下、柱、赤レンガの塀、庭の造作、どれをとっても明治の大地主、津島
源右衛門のこだわりが伝わってくる。
これだけ材木を吟味し、重厚な建物を建築できる金持ちは、日本中さがしてもそれほ
どないのではないか。(残念ながら、廊下は現代風の透明な塗料で塗られている。こ
れが、昔ながらの雑巾で拭き抜かれたものだったら、もっと良かったのに。)

そんな環境で育った太宰治。
21歳で上京するまで、東北最北の地、津軽平野が故郷。


金木町太宰治記念館「斜陽館」

囲炉裏のある常間

土間の天井 赤い漆が塗られている

赤レンガ塀に囲まれた庭

二階に上がる檜作りの階段

金の襖

有名絵描きによる襖

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